vol.99 物づくりフェア
2024/5/13
皆さんこんにちは。清水園でございます。
本日お伝えして参りますのは、‘夢メッセ仙台’というイベントホールで毎年夏に開催される「物づくりフェア」について。平成31年、弊社代表が宮城野区青年部部長を担当した年に行われた内容をご紹介致します。
「物づくりフェアでは、仙台市内5区の分区と青年部が年替わりで担当を行なっております。造園以外の分野では玩具ブランドからプラモデルメーカー、はたまた畳屋さんや板金屋さんから建設業界まで、‘物づくり’に関わる幅広い分野の企業・団体が参加しているイベントです。夢メッセ仙台自体が車やバスでしか来る事のできない立地である事と、開催時期が学校の夏休みにあたる時期ということもあり…小中高生以下子供達が、親御さん揃って多くお越しになります。」
普段青年部ではこういったイベントに携わることはほとんどないそうで、代表は宮城野分会青年部長として携わる貴重な機会になったとの事。
「当時、軽トラの荷台を庭に見立てた‘軽トラガーデン’が全国の造園業界でちょっとした流行になっておりました。面積で言うと縦1.8×横1.4m程度…約1.5畳の坪庭のような印象です。車でそのまま移動も出来る庭ですから、今回のイベントにはうってつけと言うことで、青年部を2つのチームに分けて2台分の‘軽トラガーデン’を出展することと致しました。」
清水園・守屋グループとみやざわ造園・宮澤グループに分かれ、それぞれコンセプトも設定し作庭を行ったそう。
「宮澤さんのグループでは、山から採取された流木・枯れ木を使い自然の力強さやエネルギーが感じられる雄々しい印象の庭を。我々のグループでは、‘キッチンガーデン’というコンセプトで全て食べられるものを使用し作庭を行いました。」
いずれのグループも木製のパレットで荷台に高さを出すような形で壁面を設置し、宮澤グループではパレットに竹を挟み、守屋グループでは防層シートと土嚢を挟んで植栽できるよう施すなど、コンセプトに合わせて工夫を凝らしていきます。
「‘キッチンガーデン’には会期中実がなっているようにイチゴを育てたり、その他リンゴや月桂樹、ナスとピーマン、ブルーベリーなども植え、『不思議の国のアリス』の国に迷い込んだ動物のイメージで、現地ではハリネズミのオブジェを配置し完成させました。」
宮澤グループの作品は《清流が育てる杜 大樹》、守屋グループの作品は《里山のめぐみ 自然との共存》というタイトルがつけられ、車を会場へ互い違いに駐車し会場に華を添えました。
「軽トラガーデンの他にも、玉石にアクリル絵の具でペイントを施すワークショップも実施致しました。子どもたちや女性からの評判も良く、会場は非常に賑わっておりました。」
代表自身、今回のイベントを通し‘万人受けする庭とはどういう庭なのか’ということを改めて考えるきっかけにもなったとの事。
「また、普段は異なる会社に従事する技術者たちが一致団結して協働する機会にもなりました。皆さんの技術・実力に触れる事が出来たのもまたこのイベントのおかげのように思います。」