vol.116 泉区 N邸盛り土・芝張り工事
2025/1/6
皆様こんにちは。清水園でございます。
本日お伝えして参りますのは、’泉区N邸盛り土・芝張り工事’についての内容です。
今回のお庭は元々、施主様ご自身で剪定をされており、何とかお庭を直そうと奮闘されたようでしたが、手に負えずギブアップということで剪定とお庭の手直しを清水園にご依頼いただきました。
施主様はゴルフが大好きということだったので、そうであればお庭に芝生を敷いて、球を転がせるようにしたら面白いのではないかと提案をし、ご了承いただいたのでお庭のプチリフォームを行うことにしました。
芝生を張る際は、まずは軽く土を盛り、アンジュレーション(地面につける起伏の縁取り)をして芝生の際を浮き出していきます。そして、大袈裟なくらいに高低差をつけて変化のある地形にしていきます。そうすることで、のっぺりとした退屈な印象から変化と奥行きのあるお庭に生まれ変わります。芝刈りがしにくい点がネックですが、カーブは目に優しく見た目が良くなり、たった15cm〜30cmの土の高低差だけで完成するお庭に大きな違いが生まれます。
しかし、芝生を維持し続けるのは大変なことも多く、水捌けが悪いとキノコが生えてきたり、雑草が生えてきたりと綺麗に維持し続けるには管理が欠かせません。また、芝生は水の自然勾配が最も重要なので、排水計画を取らなければなりません。水溜まりができると芝生が腐ってしまうため、表面排水で全て外に流す必要があります。施主様邸では水を流す場所がどこにもなかったので、高低差を作って道路の方に流すルートを確保しました。
樹木にとって水溜まりは根腐りや虫発生の原因になるので、芝生に限らず、庭を作る際にはまず排水計画をとることが重要になります。
お庭には30年程前に流行ったコノテヒバという木が植えられていましたが、現状では単なる大きな木で、小さくすることもできず、綺麗に整えることも難しかったので、抜いてしまって新しい樹木を植えることにしました。最近では、線の細い木を間隔をあけず植えるのが主流で、手もかからず自然な雰囲気に仕上がりました。また、家の外側にも木を植えることで、木の高さに変化が出て、バランスの良い印象になります。山の雰囲気を出すには線がたくさんあった方が良いので、伸びる余力を残しつつ、線を多用することですっきりとした印象に仕上げています。あとは、木を購入する際の出会いによって変わってきます。人間も木々も、出会いによって人生や方向性が大きく変化するため、一つ一つの出会いに感謝し、大切にしていきたいですね。