vol.31 道具-ハンマー・ドライバー・ペンチ
2021/12/21
皆様こんにちは。清水園でございます。 さて、造園の仕事では草木の剪定等でハサミを頻繁に使用致しますが、その他にもハンマー・ドライバー・ペンチ…といった工具もなくてはならない道具です。
「針金を引っ張ったり、支柱や竹と竹の固定、垣根などの製作において…お客様には見えないところで多く使用しています。庭を作る前、バックヤードなどで活躍していますね。」
本日は、代表の倉庫からその一部をご紹介いたします。
「今回お見せする写真の倍の量があるくらい…道具は大好きでたくさん所持しております。ペンチからご紹介しましょうか。
まず、ラジオペンチ。丸い穴が空いているものは、他のペンチと併用して針金を曲げたりするのに使用します。丸ペンチは、針金の先端を丸めたり…平ペンチは、カッターが付いておらず薄い鉄板を直角に曲げるなど掴むためだけに使用します。」
一言にペンチといえど、厚みにも違いがあり目的に応じて使い分けられていることが分かります…奥が深いですね。
「そうですね。また、ボルトクリッパーという道具は地面に置くとそれぞれ角度の違う事がお分かりいただけるかと思います。番線を切るときに使用するのですが、取手の太さも異なるので切るシチュエーションに合わせて適切なものを選びます。」
掴みもの・挟みものに関して、代表はクニペックスというメーカーがお気に入りとの事。使い勝手がよくコレクターとして購入してしまうこともあるのだそう。
「ハンマーも様々ですが…ハンマーは特に手への負担が少ないものを選ぶようにしています。何度も素材をはたいていると、やはりそれだけ手にも衝撃が加わって痛めてしまいます。」
代表が使用するハンマーはそれぞれ中に鉄やワイヤーが入っており、手に振動がこない構造になっているとのこと。また、打撃面は対象を傷めない素材になっているなど、ハンマー一つとってもこだわりがつまっています。
「ドライバーは頭のネジの大きさが3種類あるので、それぞれプラスとマイナス合わせて6本持っております。その他、倉庫には工具・道具・金物…すべて揃っていますので、弊社に出入りする大工さんにも驚かれます。倉庫は何より整理整頓を徹底しており、現場で想定しうる組み合わせでグループ分けをして管理し、不便だなと感じる度に更新しております。
これは社員にも徹底しているのですが…出した道具は必ず元の場所に戻すこと。加えて、どこに何があるかすぐに答えられなければいけませんから、道具の場所は必ず覚えるよう指導しています。
また、道具を扱う上で…材料や作品に道具を立てかけるのもご法度です。造園業では国宝級のものが現場にあることもございます。全てのものに価値があると意識しないと、我々の仕事は成り立たないのです。」
なるほど、道具への意識が仕事への作法に関わってくるのかもしれません。