東北福祉大学の持つ病棟’せんだんホスピタル’。代表が平成14年に一度石積み・植栽を手掛けた現場を、平成18年に歩道拡張・側溝整備のため石を解体し積み直す…といった内容です。歩道拡張・側溝整備に伴ってU字溝が入り狭くなったため、小さな石を使用し積み直しました。
石積みの美しさを追求する積み方で積んでおり、石積み、カーブの中ほどに階段がございますが、その左手の石積みが奥へ行くに従って下がるように…また、右手も同様に奥へ行くに従って下がるように積んであります。下げたのは15cm程度でほとんどフラットではあるものの、長く繋がるに従って傾斜がついていることがよく分かります。


歩道拡張し側溝をかさ上げするため 一度石積みを解体します。

歩道が広くなり段差や法面が無くなったので すっきりとした石積みになりました。

建物が完成し植栽も。

歩道拡張し側溝をかさ上げするため 一度石積みを解体します。


勾配を変え分断されていた側溝をつなぎ歩道が拡張され すっきりとした石積みになりました。 手前はいずれ建物の入り口に続く歩道になるため空けてあります。


以前は大ぶりな石の一段積みでした。

石積み高が低くなったので、 小ぶりな石に変更し積み直しました。



既存の石を解体します。 設置されているときは分からないのですが、 結構大きな石を使用しています。

外してみると大きいのがわかると思います。

一個一個よく大きな石を並べたものと 自分で並べておきながら解体の時バラすのは考えてなかったなと思いつつ解体しています。

今度は比較的小さい石で組みなおします。

石積み特に空積みと呼ばれる石積みは 突き固めがとても大事な作業になります。

入り口にかかる樹木はあらかじめ移植しておきます。

既存の樹木がそのままなので、積む奥行きがないので、根を傷めないように高木の近くは一段で ダメージのない石を選んで積んでいきます。

側溝を設置したのち積み直しです。

間地石ブロックの袖に石を袖積みし電機メータを設置します。

現場発生石の大ぶりな石を使用してざっくりと積みました。

現場発生石の大ぶりな石を使用してざっくりと積みました。

道路より高低差が2m程度あるので、やや平らになるように石積みをします。

植栽する前は重々しい感じです。


植栽をするとやわらかな雰囲気になります。

市道に向かいスロープと階段で通路を作っていきます。 高低差があるところはカーブのある石積みになっていきます。

カーブのある石積みが完成しました。 今回の石積みは石だけでも美しい石積みですが、 植栽しても当然の美しさです。

植栽され天端のラインが際立つ美しさです。

完成して数年が経ち石積みの色も落ち着いて来ました。 樹木も大きくなり一体感が出てきたと思います。

植栽帯を作るため石積みし盛土する部分を積んでいきます。 2回直角に曲がるのでバランスが難しい部分です。

石が積み終わりました。 中央部が目立たなくなるため解りづらいのですが、 20cm程度勾配を付けて積んであります。

正面から見ると真ん中が高くなっているのがわかると思います。

横から見ると積み終わった部分に ずいぶん盛土が出来ているのがわかると思いますがここからさらに法面になるように盛土していきます。

石積みだけだと線がキレイに見えると思います。

さらに遠くから見ていくと遠近感が出るように 奥が低くなっているのが わかると思います。 また植栽後数年たち落ち着きが出てきました。

植栽帯を作るため石積みし盛土する部分を積んでいきます。 解らない程度にだんだん低くなっていくので難しい石積みです。

新しい石はまだ明るい色あいですが、それはそれで綺麗だなと思います。

新しい石はまだ明るい色あいですが、それはそれで綺麗だなと思います。

数年経過し酸化した石の色合いはとてもいい感じです。 こちらも遠くから見るとだんだん低くなっていきます。

スロープはカーブが結構キツいので、加工なしではキレイに積むのは難しい所ですが、手を抜けません。

小さいと言え石ですので重たいので、大型クレーンは遠くに設置するには必要です。

曲りながら登っていく石積みは大きな石を使うことが 出来ないのと 合わせ目がキチンとしないと下の石に乗らないので慎重に進んで行きます。

だんだんとカーブも上がって来ていますが、 丸い石は普通は使わないのですが、 曲がる石積みには無くてはならない存在です。

真っ直ぐな部分は三角の石がとても重宝します。

真っ直ぐなのですが、いつも通り水糸なしで 感で高さを決めて積んでいきます。

だんだん終わりが近づいてきました。

石が積み終わりました。 ここから盛土して法面を作っていきます。

正面から見るといろいろな大きさの石が積み重なっているのがわかると思います。

モッコを使って山砂を搬入していき均していきます。

高木を順序良く植栽してバランスを見ながら場所を決めていきます。

高木を順序良く植栽してバランスを見ながら場所を決めていきます。

高木を順序良く植栽してバランスを見ながら場所を決めていきます。

高木を植え終わったら低木を植栽し仕上げに入っていきます。

サツキを石の継ぎ目に根が来るように配置していくと土が流れづらくなっていきます。

刈込が終わり掃除をしながらサツキの下を均して仕上げをしていきます。