数ある現場の中でも「着工前・着工後がまるで違う」と目を見張る現場、仙台市青葉区にある「福聚幼稚園」の駐車場です。伝統ある自然豊かな幼稚園なのですが、当時は慢性的に駐車場が全く足りない状態でした。山の裾野に幼稚園、山頂に駐車場があったイメージです。山頂の面積というとどうしても狭まく、山を削って広くし駐車場の面積を確保する…といった内容です。
山を削って地形を下げた際、建物と石積みとの間に多少の間があり、そこは土留の為に石積みを行いました。法面側の石積みは元々あった石積みを現場で移動させて再利用しています。土留が目的ですと、お金をかけて同じ石を全て揃えるよりも同じ石を再利用して足りない分を補う方が経済的に仕上げることが出来ます。通常異なる種類や色の石を使用すると統一感が取りづらいので敬遠されがちですが、違和感の無いように積むことが腕の見せ所ですし重要なポイントかと思います。