平成19年3月「東北福祉大前駅」開業に伴い、植栽を手掛けたモミジの移植です。工期1週間、法面…いわゆる斜面部分、8.5トンあるモミジ移植だけれども大型クレーンを使用できない…など、とても困難な現場でした。土木現場で使用する材料を急いで発注し、手製ボンデンと呼ばれる3脚と5トン吊りのチェーンブロックでモミジの枝葉を守りながら持ち上げ、移植先までは手製のソリで「コロ引き」する事で狭い現場での移動が叶いました。
モミジが衰弱していた関係で、チェーンブロックが1組になるなど現場でも臨機応変な対応を求められましたが、無事に植付が行われ、松の板で土留めを設置し移植は完了しました。以前モミジがあった場所には、スペインからやってきた樹齢300年のオリーブの巨木が植えられ、駅で人々の往来を見守っています。