地域によって数は異なりますが、東北六県の多くでは冬になると木の上に縄の傘をさしているような ’雪吊’ が見受けられます。
「基本的に雪吊りというのは、雪の重みで枝が折れないようにする為のものなのですが、縄でさまざま形の表現を変えることもできますので、中には装飾的な雪吊というのも存在します。清水園のある宮城は雪が少ないので、実用的なものと装飾的なもの両方ございますが、お隣の山形県などは雪が多いので実用的なものがほとんどです。形も異なりますし、場合によっては板で囲ったり…というものもございます。」
どれが良くどれが駄目という決まりはないものの、だからこそ個人における美意識が強く反映される’雪吊’や’冬囲い’。木々や現場に合わせ工夫を凝らすことで、冬景色が作られているのです。