コラムColumn

vol.102 ハサミ

2024/6/24

皆様こんにちは。清水園でございます。

本日お伝えして参りますのは「ハサミ」について。

代表は、今までに膨大な数のハサミを購入してきました。

例えば、楽天等で「剪定ばさみ」と検索して表示されたものは手当たり次第に購入し、「庭」という雑誌の道具紹介のハサミも全て購入してきました。様々なメーカーのハサミを使ってきた中でも、代表にとって、飛庄のハサミ(写真1)が一番切りやすく使いやすいのだそうです。飛龍(写真1左側)というハサミは、10年程前から使い始め、現在の飛龍は3代目です。

また、ハサミを研ぎながら使っていると、5~6年で刃がなくなってくるそうですが、ハサミを作っている職人がいなくなり、購入することが難しくなっているそうです。価格も高騰しており、10年前から約1.5倍になっているものもあるとのこと。現在、代表が使っているハサミは5種類(写真2)です。特殊な案件がない限りは、基本的にこの5種類で足りるそうです。

また、ハサミの手入れについても代表には特別なこだわりがあります。

「週に1、2回は磨いています。私は普段から細部まで磨いているので、毎日研ぐ必要はありません。また、切れ味に関係する先の部分だけでなく、鉄の部分は全て磨いています。いつも錆がないようにピカピカに磨いておくのは大変ですが、ピカピカのハサミは気持ちが良いです。」

「それぞれの用途としては、大体の樹木は全て飛龍で切り、少し細かい剪定には、芽切鋏(写真3中心)を用い、さらに細かい仕上げ作業や冬囲いなどの場合は手鋏(写真2右上)を用います。」

「鋏は毎日使うものなので、一日中使っても使い心地が良いものを使わなければいけません。近頃は、道具を大事にしない人が増えているように思います。」

「良い鋏を毎日使うのか、悪い鋏を何度も買い替えて使うのか。切れなくなったら研がずに捨てるというのが、現代人の使い方になっているように思います。」

「刃物を使う仕事なので、切れ味を気にして、1本1本丁寧な仕事を心がけることが大切ですが、今では機械で作業し、見た目が綺麗に整っていれば終わりという仕事の仕方が増えているように思います。」

「清水園のお客様は、機械を使わずハサミで1本1本丁寧に作業することを許してくれる方々なので、この技術も今のお客様がいる限り、技術は廃れることなく残していけるのだと思います。」代表に納得のいく仕事をさせてくれる、質の高いお客様との関係性や、そのような仕事を受け続けることで、代表の技術が培われてきたように感じます。



写真1
写真2
写真3